【紹介と評価】信長の野望・創造(PSVita)

信長の野望・創造

「信長の野望・創造」とは、2013年にコーエーテクモゲームスよりリリースされたゲームソフトで、本頁では、2014年に発売されたPSVita版についての内容紹介と評価を記載します(アップグレード版の“with パワーアップキット”についても記載します)。歴史シミュレーションゲームの先がけとして1980年代から続く「信長の野望シリーズ」の14作目にあたり、2017年2月時点でスピンオフを除き最新作となります。

信長の野望・創造はこんなゲーム

信長の野望・創造

画像引用:信長の野望・創造公式サイトhttp://www.gamecity.ne.jp/souzou/

信長の野望・創造とは

●ゲームの目的
織田信長の時代(戦国後期~安土桃山)をモチーフにしたシミュレーションゲームです。プレイヤーは大名家を選択し、戦闘・内政・外交を繰り返しながら勢力を拡大し全国統一を目指します。
クリア要件は武力統一のほか、惣無事令(史実では、秀吉が大名間の私闘を禁じた法令)を敷くことによる平和統一も可能です。

●大まかな流れ
日本地図は3Dの一枚マップで表現。軍隊の移動や合戦を視認でき、また同じ画面上で内政による城下町の発展もビジュアルで確認することができます。
内政は「城」単位で行われ、石高、商業、兵舎のいずれかに投資を行うことで城下町を発展します。これらは兵糧、金銭、人口や、登用できる兵の最大数にも関わります。
また城は「築城」により新たに建設することも可能。街道の整備や合戦を優位に進める「要所」を設営したりと、領土の拡張・整備を高い自由度で行うことが出来ます。

●主義と創造性
本作を大きく特徴づける要素が、勢力ごとに割り当てられた「創造性」のパラメータ。大名と家臣の主義、保有する家宝などによって変化し、各勢力は創造性の高いものから順に「創造」「中道」「保守」のいずれかに分類されます。
創造性は実施可能な政策に影響を与え、パラメータが高いと兵農分離・楽市楽座・南蛮保護などの政令を敷くことが出来ます。また創造性が高い政策を行うと主義が「保守」の家臣の忠誠が下がることもあり、状況に応じた適切な判断が必要となります。

●信長の野望・創造では、特定の大名家においてゲーム中に「戦国伝」というクエストが発生します。無視して進めることも出来ますが、クリアすることで武将に新たな特性が付与されるなどの特典があります。

with パワーアップキット(PK版)の特徴

●システム面の強化要素
城の改修で“天守”や“出丸”など7種類の設備を追加/新要素として“海産”や“鉱脈”などの「資源」を追加/本城以外の支城で建設や拡張が可能に/“配下軍団”を6部隊まで編制可能に/周辺勢力と一時的に共闘し大勢力と戦う「連合」コマンドを新たに追加/朝廷に対して外交が可能に、など

●追加要素
500人を超える追加武将/姫武将モードを追加/「戦国伝」クエストを多数追加、など

●武将・領地のエディット機能

信長の野望・創造

基本情報 「信長の野望・創造」
◇ 公式サイト :
http://www.gamecity.ne.jp/souzou/index.html(無印)
https://www.gamecity.ne.jp/souzou/wpk/index.html(PK版)
◇ メーカー : コーエーテクモゲームス
◇ ジャンル : 歴史シミュレーション
◇ 発売日 : 2014年5月29日
amazonでレビューを見る / 楽天で価格帯を調べる / googleで掲示板を検索する
信長の野望・創造の画像を検索する

信長の野望・創造のユーザー評価

作品の評価はスタッフの視点のみならず、有志の声や、ネット上の評判とも整合性をとりながら取りまとめを行っております。項目ごとに偏りなく網羅的に掲載するよう配慮を致しておりますが、作品によっては少人数で扱うため、別角度でのご意見や追加レビュー等がございましたら是非コメント欄にてお寄せください。また作品には当サイトの他に様々な評価があることにご留意ください。

<ゲーム全般の評価>
戦国大名になりきって全国統一を目指すというシミュレーションゲームです。3D化された日本の国土が非常に綺麗です。
シリーズ比較としては、内政が簡略化されて国盗り・外交に重点が置かれた「信長の野望」です。兵力は人口に制限されるため一気に雇用して大軍で攻め立てることが難しく、街道を強化して敵を迎え撃ったり挟み撃ちをしたり、他国や国人衆などの地場勢力と緻密な外交を行いながら攻略を進める必要があります。この点において「リアリティ」を感じられるものとして歴史ファンから高い評価を得ています。
街道や本城が多い京の周辺は非常に有利な土地柄と言え(多くの兵を蓄えることができる)、多くの大名家が京の都を目指すという戦国時代の気勢が上手く表現されています。

<内政>
自領地で行う箱庭内政(シムシティのような仕組み)は創造においても健在です。毎月の評定で投資の指示を出すというやや簡略化された仕組みは「やることが多すぎてダレる」というユーザーにとっては高評価。逆にいえば、箱庭内政を重視してとことんやり尽くしたい人にとっては少し物足りなく映るかもしれません。美しいグラフィックで発展の様子を目視できますので時代の雰囲気は充分に味わうことが出来ます。

<その他>
戦闘は、武将の技能を駆使して大味に展開する前作(天道)と比較すると、本作は兵力差の重要度が増した印象です(リアルになった)。好みが分かれる部分かもしれません。PSVitaのグラフィック処理などの機能面については問題ありません。

<PK版の評価>
信長の野望・創造におけるパワーアップキッドは、エディット機能にとどまらず、朝廷外交のコマンドや軍団編成などゲームのルールに及ぶアップグレード版のため、PK版が完成形であるといえます。価格差が気にならなければPK版の購入が推奨されます。

信長の野望・創造のゲーム紹介動画

◆プロモーションムービー

コーエーテクモChannel(メーカー公式youtubeアカウント)が配信する、「PS Vita『信長の野望・創造 with パワーアップキット』プロモーションムービー」。

youtubeサイト : https://youtu.be/Yi39LY3P77g

◆プレイ実況動画

youtubeアカウント k4sen.さ んが配信する「信長の野望・創造 初心者が創造する天下 Part1島津地に立つ」という実況動画。PC版での撮影ですがゲーム内容が非常に伝わり易かったですのでご紹介します。

youtubeサイト : https://youtu.be/emyRRX1mqCM

編集部後記、こぼれ話

2000年代以降の「信長の野望」シリーズを整理しますと、嵐世記→蒼天録→天下創世→革新→天道→創造(本作)と続きます。コマンドのいくつかが簡素化されゲームバランスを重視した「創造」のシステムが受け、2016年にはスピンオフ版となる「信長の野望・創造 戦国立志伝」が発売されています(大名単位でなく武将プレイが可能に)。

PSVitaにおける信長シリーズは、本作のほかに天道PK、天翔記PK、戦国立志伝がそれぞれリリースされています。

要するにどんなゲームか

2017年における信長シリーズ最新作です(スピンオフを除く)。