
「新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女 」とは、2013年にアトラスよりリリースされたニンテンドー3DS用ソフトです。タッチペンを使用してマップに地図を描く独自のスタイルが魅力のダンジョン探索RPG「世界樹の迷宮シリーズ」1作目の実質リメイクに当たり、これまでナンバータイトルであまり描かれることがなかったストーリーやキャラクターたちの背景などを加えた「ストーリーモード」を搭載していることが特徴。RPGとしての演出に深みが増し、より幅広いユーザーに支持が広まったものと考えられています。
「新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女」のゲーム内容

画像引用:新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女公式サイトhttp://ssq.atlusnet.jp/#/top/
舞台背景
「新」世界樹の迷宮で新たに加わったストーリーモード。シリーズ第1作の「エトリアの街」が舞台となります。
ハイ・ラガード公国の長老に呼び出された主人公は怪異に包まれるエトリア周辺の調査を依頼され、謎の遺跡の内部を探索します。そこで別の調査隊メンバーと合流し、また冒険の鍵を握る記憶喪失の少女・フレドリカと出会います。
ゲームシステム
プレイヤーはエトリアの街を拠点に、グラズヘイム遺跡(ストーリーモードのみ)と世界樹の迷宮の内部を探索します。
一歩一歩慎重にダンジョンを進み、プレイヤーの手で3DSの下画面にマップを描くことがシリーズ共通の特徴。ぎりぎりまで歩を進めたら街に戻り、入手した素材から武具を精製、キャラクターの強化、サブクエストの依頼を受け、準備が整えばまたダンジョンに潜ります。
●グリモアシステム
“新”世界樹シリーズから登場する新たな仕様がグリモアシステム。戦闘中の一定時間(グリモアチャンス)に味方や敵が放ったスキルがランダムにグリモア(石)の中に記憶され、グリモアを装備したキャラクターは覚えたスキルを使用可能となります。ギルドハウスでグリモア同士を合成し新たなグリモアを入手することも可能です。
基本情報 「新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女」
◇ 公式サイト : http://ssq.atlusnet.jp/#/top/
◇ メーカー : アトラス
◇ ジャンル : RPG
◇ 発売日 : 2013年6月27日
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「新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女」のユーザー評価
作品の評価はスタッフの視点のみならず、有志の声や、ネット上の評判とも整合性をとりながら取りまとめを行っております。項目ごとに偏りなく網羅的に掲載するよう配慮を致しておりますが、作品によっては少人数で扱うため、別角度でのご意見や追加レビュー等がございましたら是非コメント欄にてお寄せください。また作品には当サイトの他に様々な評価があることにご留意ください。
ポジティブな評価
初めに、「新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女」の高評価を集約します。
<ゲーム全般の評価>
ストーリーモードが加わったことで装い新たにスタートした「新」世界樹シリーズ。ストーリーに伴う固定キャラやアニメーションが不要という人は従来の「クラシックモード」を選択することも可能です。難易度も3段階に分かれ(後述)、敷居が高かった世界樹の迷宮がより多くの人に受け入れられる内容ではないでしょうか。ライトユーザーに間口を広げつつも、地図作成の手触り感や油断すると全滅する敵の強さ、各階を徘徊するF.O.E(ボスレベルの強敵)など危険と隣り合わせのヒリヒリする冒険感は健在です。シリーズを通じてもともと評価が高かったBGMは今作においても◎。
<リメイクとしての評価>
難易度はピクニック~エキスパートまでの3段階。ピクニック(初心者モード)でさくさくとクリアだけを目指すことも出来ますし、エキスパートはベテランユーザーでもかなりの手ごたえを感じる筈です(エキスパートはオリジナル版より高難易度)。手書きの地図作成が煩わしい人向けに、歩いた箇所が自動で色づけされるオートマッピング機能が追加されました(任意選択)。またストーリーモードにおけるキャラボイスはいずれもON/OFF切り替えが可能。キーコンフィグも充実し、ユーザーフレンドリーに徹した良リメイクといえます。
賛否が分かれる評価要素
以下、「新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女」の賛否が分かれた評価を集約します。
<親切設計に対して>
ユーザーフレンドリーな点が高評価とされますが、一方でフロアジャンプ機能(マッピングがある程度進むと、前に踏破した各階の入り口から出口まで任意でジャンプ出来る機能)が搭載されたことなどに関しては「行き過ぎ」という声も聞かれました。多少面倒でも自分の手で地図を描き、ダンジョンの深層階までを一歩一歩距離を感じながら進むことに味わいを感じられるゲームですので、既存ユーザーからはやや冗長に感じられた部分もあったようです(メーカー側もこのあたりの反響を理解した上であえてナンバリングを付けなかったものとも考えられます)。
<キャラメイクへの評価>
ストーリーモードにおけるパーティは固定メンバーのため、自分でキャラメイクを行って冒険に出たい人はクラシックモードを選択することとなります。全体的にややカジュアルな雰囲気になっている点は否めません。詳細まで描かれた重厚な世界観は、プレイヤー自身の想像力をかきたてる“余白”が逆に目減りしたとも考えられ、賛否が分かれました。
「新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女」のゲーム紹介動画
◆『新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女』ストーリーPV
atlustube(メーカー公式youtubeアカウント)が配信するプロモーションビデオです。ストーリーを中心に紹介がなされています。
youtubeサイト : https://youtu.be/b2TwoCcmams
◆実況動画
youtubeアカウント FutureChannel(超不定期) さんが配信する、「【実況】 新・世界樹の迷宮ミレニアムの少女part1」というタイトルの実況動画です。オープニングからB2までの探索をプレイされていますので、未経験の方もどんなゲームなのか理解がし易いのではないでしょうか。
youtubeサイト : https://youtu.be/-2QzsQHIaS0
編集部後記、こぼれ話
「新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女」は北米をはじめとした海外でも発売され、ヒットを受けて翌2014年には続編となる「新・世界樹の迷宮2 ファフニールの騎士」がリリースされました(同じく3DS)。
“自分で地図を描く”というユニークな設計が魅力の世界樹シリーズは、全タイトルをプレイするコアなファンが多い作品です。未経験の方にもぜひお勧めしたい一本です。
要するにどんなゲームか
3Dダンジョン探索RPGの人気シリーズで、新シリーズはストーリーが付随します。