【紹介と評価】カルドセプト(3DS)

カルドセプト3DS

カルドセプトとは、1997年に大宮ソフトで開発されたボード(すごろく)&トレーディングカードゲームの人気シリーズで、本頁では2012年に任天堂よりリリースされたニンテンドー3DS版についてのゲーム内容紹介と評価を記載します。カルドセプトセカンド(2001)の強化移植版で、およそ480種類のカードと計25種類の内臓マップ、ダウンロードマップ等のボリュームは過去最高で、シリーズ比較としてはとくにソロプレイで遊べる容量が多いことが特徴といえます。

カルドセプト(3DS)ってどんなゲーム?

カルドセプト3DS

画像引用:カルドセプト3DS公式サイトhttps://www.nintendo.co.jp/3ds/acbj/index.html

ボードゲームとして

基本は「モノポリー」や「いただきストリート」系統のボードゲームです。すごろくのようにサイコロを転がしてマス目を進み、マップを周回します。止まったマス目を自分の領地として獲得することが出来、魔力とよばれるコスト(お金に相当する単位)を高めて目標に到達すればクリアです。

カードによる攻防

モノポリーとの大きな相違点としては、ライバルが自分の領地に止まった際に無条件にコストを支払うのではなく、互いが手札のクリーチャー(カード)を召喚して攻防を行うこと。ゲーム開始前に各プレイヤーがそれぞれ自分専用の「ブック」と呼ばれる50枚の山札を用意し、ターンごとに1枚ずつ引きます(手札として所有できるのは最大6枚まで)。強いクリーチャーやアイテムが描かれたカードを所有すれば当然ながら領地をめぐる攻防を優位に進められるため、有効なカードを収集していくことがトレーディングカードゲームとしての醍醐味となります(新しいカードは、各ステージをクリアするごとに獲得します)。ただ最強のカードというものは存在せず、相手プレイヤーとの相性を考慮して戦略的にブックを作成することがカルドセプトのさらなる奥深さに繋がっているものと考えられています。

カルドセプトのルールについて、公式サイトではイラスト付きで解説されています。
→外部リンク:ようこそ カルドセプトの世界へ(公式サイト)

カルドセプト3DS

基本情報 「カルドセプト」3DS
◇ 公式サイト : https://www.nintendo.co.jp/3ds/acbj/index.html
◇ 発売元 : 任天堂
◇ ジャンル : カードゲーム+ボードゲーム
◇ 発売日 : 2012年6月28日
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カルドセプト(3DS)のユーザー評価

作品の評価はスタッフの視点のみならず、有志の声や、ネット上の評判とも整合性をとりながら取りまとめを行っております。項目ごとに偏りなく網羅的に掲載するよう配慮を致しておりますが、作品によっては少人数で扱うため、別角度でのご意見や追加レビュー等がございましたら是非コメント欄にてお寄せください。また作品には当サイトの他に様々な評価があることにご留意ください。

ポジティブな評価

最初に「カルドセプト(3DS)」の高評価を集約します。

<ゲーム全般の評価>
480枚のカードから自分なりの戦略を立ててブックを構築するというトレーディングカードの要素と、土地を獲得して資産を増やすモノポリーが融合したゲームです。カードの種類は単純なクリーチャーの強弱のほか援護や補佐の役割を持つものもあり、プレイヤーの知略性が求められます。それに加えてダイスの目によるランダム性が逆転の余地を残し、とくに通信機能を利用した対人戦は「一生遊べる」ものと評価されます。1作目からほどんど変わらないカルドセプトのルールは完成度が高く、とりわけコアなファンたちに強い支持を受けているゲームです。

<3DS版の独自要素>
今作の開発を任天堂が共同で担い、これまで敷居が高かった(難しそうetc)カルドセプトの間口を広げて初心者に体験して貰おうという試みがなされています。チュートリアルがとにかく親切設計で、初挑戦のユーザーからも概ね好評でした。一方で、ストーリークリア後にCPUに入る魔力が2倍になる「ハンデ戦」のステージが用意されており、非常に高難易度であることからこちらはベテランユーザーにとってもやり込み要素となります。

また、ストーリーモードを進めると「マーケット」が解放され、不要カード3枚と新カード2枚をトレードして貰えるという新要素が加点評価です(ひとりプレイでもトレードを楽しめる点、カードが重複したときの救済になる点)。

賛否が分かれる評価要素

以下、「カルドセプト」(3DS版)の賛否が分かれた項目を集約します。

<手軽さについて>
カード収集やブック(=山札、他ゲームでいうところのデッキ)構築、軽く1試合と、手軽に立ち上げて思考するカルドセプトの遊び方は携帯機との相性が良いとされる一方で、後半になるとマップも広く1回遊ぶのに1時間程度を要することもあり、「手軽さ」というキーワードについて真反対の感想が聞かれました。とくにインターネット回線を通じた対人戦となると退出するわけにもいかず、ある程度腰を据えて遊ぶ必要があります。

<ダイス調整?>
新要素である「ハンデ戦」において、CPUを有利に進めるためにダイスが操作されているのではないかという疑念が一部のユーザーから指摘されています。真偽はわかりませんが、いずれにしても「コンピューターゲームとは理不尽なもの」という前提に立って、それを覆すことを楽しめるほうが心持としては気楽に遊べるのではないでしょうか。

カルドセプト(3DS)のゲーム紹介動画

◆紹介映像

カルドセプト公式サイト にて、ゲームの基本的なルールが5分3秒の映像でまとめられています。初挑戦の方は是非ご覧ください。
公式サイト : https://www.nintendo.co.jp/3ds/acbj/movie/intro1.html

◆プレイ動画

youtubeアカウント だいだら実況局 In YouTube さんによる、「【カルドセプト】新米セプターの冒険【実況】part1 」というタイトルの実況動画です。初めてプレイするとのことで、初心者の方でもどんなゲームなのか同じ目線で追体験できるのではないでしょうか。

youtubeサイト: https://youtu.be/VCoI4T9uY3U

編集部後記、こぼれ話

カルドセプトは、卓越したゲームバランスやトレーディングカードゲーム(TCG)が融合したユニークな設計が魅力のパーティゲームです。また1993年の1作目から開発を手掛ける大宮ソフト(さいたま市大宮区)が従業員5名という超少数精鋭でシリーズの開発を行っているという生産背景までを含めて高い支持と評価を受け、シリーズを通じて熱心なファンたちに支えられています。

本作の続編として、「カルドセプト リボルト」が2016年7月に同じく3DSから発売されています(10年ぶりとなる完全新作)。初動で約3万本を出荷し、ランキング1位を獲得したとのことでした。

要するにどんなゲームか

モノポリーとカードゲーム(TCG)が融合した内容で、カルドセプト2がベースです。

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