【紹介と評価】信長の野望2(3DS)

信長の野望2(3DS)

信長の野望2とは、信長の野望DS(ニンテンドーDS/2006)を移植したニンテンドー3DS用ソフトで、2015年にコーエーテクモゲームスより発売されました。ゲーム内容は、信長の野望シリーズ8作目の「信長の野望 烈風伝」をベースとした歴史シミュレーションゲームです。

プレイヤーは、スタートする年号(シナリオ)とプレイする大名家を選択しゲームを開始します。内政ではマス目に分割された自国領土の中で施設や農地を箱庭的に開発。合戦は、シリーズ過去作と同様にスクエア状の戦場でユニット移動させるウォーシミュレーション形式を基本とし、大規模合戦では大将の統率力が影響する「陣形」の概念が採用されました。

信長の野望2(3DS)の主なゲームの仕様

信長の野望2(3DS)

画像引用:信長の野望2(3DS)公式サイトhttps://www.gamecity.ne.jp/nobunaga/n3ds2/

箱庭内政

2Dの上から見下ろす視点(シムシティなどで見られるような視点です)で、農地・商業地の設置や街道敷設などを行います。領地発展の過程を箱庭で視覚的に楽しめることが特徴で、出陣時した軍勢ユニットの移動も同じマップ上で確認することが出来ます(敵のユニット又は支城と隣接すると合戦画面に移行します)。

威信システム

大名家の力を表す「威信」というバロメータが登場。支配領土(城)や合戦の戦績、朝廷から得られる官位や所有する家宝などによって威信高まり、後半には人材登用や外交を優位に進めることが出来ます。小規模勢力が自ら投降するなどのメリットも得られ、シミュレーションゲームにありがちな「ある程度勢力を拡大すると作業感が増していく」ことなく歯切れよくゲームが進行します。

その他

登場する武将は1000人以上。ゲーム開始年代は、隠しシナリオを含めて計13本となります。信長死後(本能寺の変-1582)にスタートするシナリオもあり、戦国~江戸初期までの群雄の活躍をとことん楽しむことが出来ます。

信長の野望2(3DS)

基本情報 「信長の野望2」
◇ 公式サイト : https://www.gamecity.ne.jp/nobunaga/n3ds2/
◇ メーカー : コーエーテクモゲームス
◇ ジャンル : 歴史シミュレーション
◇ 発売日 : 2015年8月6日
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信長の野望2(3DS)のユーザー評価

作品の評価はスタッフの視点のみならず、有志の声や、ネット上の評判とも整合性をとりながら取りまとめを行っております。項目ごとに偏りなく網羅的に掲載するよう配慮を致しておりますが、作品によっては少人数で扱うため、別角度でのご意見や追加レビュー等がございましたら是非コメント欄にてお寄せください。また作品には当サイトの他に様々な評価があることにご留意ください。

ポジティブな評価

最初に「信長の野望2」の高評価を集約します。

<ゲーム全般の評価>
シリーズの中でも、「内政と合戦のバランスが良い」ことが評価されいる作品です。箱庭が1枚マップで全国に繋がり、道を造り都市計画が行えます。敵ユニットや外交使節の動きも同一マップ上で確認出来るため臨場感があります。合戦は古い作品のように武将の能力と兵数で押すという単純化されたものではなく、足軽、長槍、弓隊、騎馬鉄砲など細かな兵科が存在し、そこに武将の能力や計略、陣形ごとの相性が絡み戦略的なゲームとなっています。

<シナリオ>
1614年(大阪の陣)開始のシナリオがあり、シリーズとしても珍しく、本作が注目されるポイントのひとつとなっています。

<リメイクとして>
烈風伝が携帯機用にアレンジされ、据え置き機と比較してマップの広さと城の数がコンパクトになりサクサク遊べます。ほどよいサイズ設計のため、領土を広げたあとでもマンネリを感じることなく飽きずに全国統一を目指せます。また3DSの二画面で操作が可能で操作がスムーズです。

<DS版との変更点>
新武将が80人追加された。BGMが良い。AIの待ち時間など、処理速度が上がり快適に。顔のグラフィックは「信長の野望 創造」のものにアップデート。「山崎合戦」「群雄集結」シナリオが追加。

<新大名モード>
シナリオの初期配置を変えることが可能。新大名や大名家の後継として開始したり、配下武将を移動させることが出来る。

一部の大名は“独立勢力”に変更され、細かな支城が省略されるなどマックがコンパクトになり、あまりゲームする時間がとれないユーザーにとっても遊びやすくなったという評価が聞かれます。そのため様々なシナリオ・勢力で複数回の天下統一を達成したという報告も上がっています。

賛否が分かれた評価要素

以下、「信長の野望2」の賛否が分かれた項目を集約します。

<過去作との比較>
内容は「信長の野望DS」(DS版)とほぼ同一のため、3DSと両方購入するかは判断が分かれます。シナリオの追加や顔グラフィック、処理速度が大幅に上がった部分など、アップグレード版であることは確かです。

<機能面>
携帯機の画面が小さいため、一部の文字とグラフィックに見えづらい箇所があると報告が出ています。「烈風伝withパワーアップキッド」が元になっていますが、武将能力と城のエディットはできません。

「信長の野望2」ゲーム紹介動画

◆ニンテンドー3DS『信長の野望2』PV

youtubeアカウント KOEITECMOofficial が配信する、発売前のプロモーション映像です。信長の野望の魅力が約1分のコンパクトなビデオにまとめられています。

編集部後記、こぼれ話

信長の野望烈風伝は、1999年にオリジナル版(PC版)が発売されて以来プレイステーション、ドリームキャスト、PSP、ニンテンドーDS、3DS(本作)と数々のゲーム機に移植されてきた人気タイトルで、箱庭内政システムの道筋をつけるなどその後のシリーズにも大きく影響を与えた作品です。特定のシチュエーションでミッションクリアを目指すショートシナリオや歴史イベントなど、歴史ファンに嬉しい要素が盛り込まれています。

うんちくですが、シリーズを通じてプロデューサーとしてクレジットされる「シブサワコウ」とは、光栄創業者の襟川陽一氏のペンネームだそうです。

要するにどんなゲームか

人気作「信長の野望烈風伝」のリメイクです。箱庭内政の元祖でもあります。