【紹介と評価】ファンタジーライフ(3DS)

ファンタジーライフとは2012年にリリースされたニンテンドー3DS用ソフトで、発売元はドラクエ8などの開発で知られるレベルファイブ社。ファミ通アワード2012優秀賞や日本ゲーム大賞2012フューチャー賞などの各賞を受賞した作品です。

自分の分身となるアバター(性別や顔など)を作成し、ファンタジールと呼ばれる世界を気ままに生きることを目的とした、自由度が高いRPGとして知られています。

ファンタジーライフはこんなゲーム

ファンタジーライフ

画像引用:ファンタジーライフ公式サイトhttp://www.level5.co.jp/products/fantasylife/

●一見するとほのぼのした箱庭ソーシャルゲームのような雰囲気を持ちますが、ジャンルは公式にRPGです。

ゲームの構成としては、王国兵士や魔法使い、釣り人、きこり、大工、錬金術師など計12種類のライフ(職業)のいずれかにつき、ファンタジーの世界(オープンワールド)を自由に暮らします。

メインクエストは、ドクロ石によって危機が訪れたファンタジールを救うという命題が課せられたファンタジーストーリー。最初に選んだライフにより序盤のシナリオが分岐します。謎解きやバトルを繰り返し、クリアするとエンディングを迎えます。

●他に住民からの依頼を解決するサブクエスト、ライフ(職業)ごとに与えられた課題をこなすライフクエストが豊富に用意されています。途中でライフを変更することも可能。これらのクエストの達成度合いによりアイテムの生成に関わったりステータスに影響します。シナリオを進めるかライフを極めるかはプレイヤーの自由です。

●ゲーム中の音楽はFFシリーズの楽曲を手掛けた植松伸夫氏。印象主義音楽のような昂揚感と温かみあるBGMが演出に華をそえます。

基本情報 「ファンタジーライフ」
◇ 公式サイト : http://www.level5.co.jp/products/fantasylife/
◇ メーカー : レベルファイブ
◇ ジャンル : RPG
◇ 発売日 : 2012年12月27日
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ファンタジーライフのユーザー評価

作品の評価はスタッフの視点のみならず、有志の声や、ネット上の評判とも整合性をとりながら取りまとめを行っております。項目ごとに偏りなく網羅的に掲載するよう配慮を致しておりますが、作品によっては少人数で扱うため、別角度でのご意見や追加レビュー等がございましたら是非コメント欄にてお寄せください。また作品には当サイトの他に様々な評価があることにご留意ください。

ポジティブな評価

最初に、ファンタジーライフの主だった高評価を集約します。

<作品全般の評価>
ベースはRPGとして自由に世界を歩き回りながら冒険を進めつつ、流行のスローライフ系ゲームのほのぼの要素が加わった内容です。とくに生産系の職業(ライフ)はとび森、牧場物語などに雰囲気がやや似ているとされ、それらが好きな人にもハマると思います。悪意のあるキャラクターがいませんので大人も子供も安心して楽しめます。画像と音楽がとにかく綺麗。長くプレイしてもクエストが豊富で飽きがこない、中断して数日置いて再開しても迷わないといった遊び易さが大人のユーザーにとっても加点です。

<やり込み要素>
ライフ(職業)を気ままに極め、スキルを身に付けることが楽しみです。武器、洋服、家具などあらゆる物を自分で生産でき、色柄を決めたり特殊能力をつけられます。脇役などの台詞に面白いものが多く、クスりと笑える点も心地よくスローに長く遊べるポイントです。

主に、「自由に過ごす」「ユーザーによる創造」といったゲームデザインの主テーマに対する高評価が目立ちます。掲示板を中心としたネットの評判が高いことも特徴的で、ゲームとしての完成度やバランスの秀逸さが口コミで広まっている状況です。

賛否が分かれる評価要素

以下に、ファンタジーライフの賛否が分かれた評価を記述します。

<キャラクターメイク>
キャラクターメイクの選択肢が豊富で、愛着が持てるとういう意見と、キャラクターメイクは目鼻口の大きさ・高さなど雰囲気をつくれるが元が子供向けアニメ画なのでそこまで厳密にイメージ通りに作れるわけではないという対照的な感想も聞かれました。

<ストーリーに関して>
クエストがこれでもかと膨大で楽しめる反面、本筋となるストーリーは一本道です。

<機能面>
・製作作業の操作がやや単調(ライフごとに工夫が欲しかった) ・アイテムが豊富過ぎるため、必要なものを探すのに苦労する、ソート機能を充実して欲しい、など

ファンタジーライフの「そもそもグラフィックが趣味に合わない」という人を除いてゲームの設計に対する大きな不満点はとくに見当たりませんでした。

そのほか、有名タイトルの「どうぶつの森」と比較するコメントをよく耳にします。ジャンルの異なる同士を比べてどうという評価は困難ですが、まとめますと、特徴として「ストーリーが無い分、より究極的に自由度が高い」ものがどうぶつの森で、「世界が広く、スローライフの中にもRPGとして目的を持つ」ものがファンタジーライフだという意見に集約されます。「素材を集めて自分を強化する」点においてはぶつ森よりもモンハンのほうが近いイメージかもしれません。

ファンタジーライフのゲーム紹介動画

◆『ファンタジーライフ』 公式プロモーション動画2本

LEVEL5ch(メーカーの公式youtubeチャンネル)よりプロモーション映像2本です。ファンタジーの温かい世界観や、ライフ(職業)の魅力や過ごし方などが端的に紹介されています。

◆プレイ実況動画

youtubeアカウントひめのもぐもぐちゃんねる さんが公開している「【楽しくコラボ】ファンタジーライフlink!実況プレイ【part1】」というタイトルの実況動画です。クラシックな冒険物RPGとは趣が異なるため文章を読んでもどんなゲームなのかイメージが湧きづらいという方にこちらのプレイ映像をお勧めします。

編集部後記、こぼれ話

ファンタジーライフは、各種受賞を受けて翌年の2013年にバージョンアップ版となる「ファンタジーライフ LINK!」が発売されています。ファンタジーライフとファンタジーライフLINKの違いとしては、本筋となる構成や内容は同一であるものの、LINKには追加ストーリー、モンスター、アイテム、フィールドなどが加わり、より遊びつくせる内容となっています。

要するにどんなゲームか

RPGとしての目的を持ちつつ、ファンタジー世界を気ままに過ごすスローライフゲームです。

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