【紹介と評価】メタルマックス4 月光のディーヴァ(3DS)

メタルマックス4 月光のディーヴァ

メタルマックス4 月光のディーヴァとは、2013年に角川ゲームスより発売されたニンテンドー3DS用ソフトです。1991年のファミコン版から続く老舗RPGのシリーズで、戦車に乗って敵と対峙することが大きな特徴となっています。

文明が破壊された廃墟のような世界を舞台に、プレイヤーは主人公=ヒナタを操作して冒険を行います。通常のRPGのように人間が武装して戦闘を行うこともできますが、とくに1周目をクリアするまでは道中で手に入れる乗り物を利用したほうが圧倒的に強く、戦車や乗用車、オートバイなどの車をカスタマイズして強化することが本作の主題ともいえる楽しみ方になります。

メタルマックス4の特徴

メタルマックス4 月光のディーヴァ

画像引用:メタルマックス4 月光のディーヴァ公式サイトhttp://metalmax.info/mm4/

世界観とストーリー

文明が崩壊する「大破壊」を生き残るべく冷凍保存された主人公の少年=ヒナタは、50年のときを経て蘇ります。ならず者たちが支配するアナーキーな世界において、大破壊の原因となった悪の親玉を討伐することが大きな目的となりますが、道中にさまざまなクエスト、賞金首等が用意され、攻略のルートは極めて自由(または一部を除き攻略をしないで逃げ回ることも可)に設計されています。マップはRPGの王道的な上から見下ろす2D視点です(一部に3D視点のダンジョン有)。

戦車

メタルマックスの重要な要素となるのが戦車をはじめとした乗り物です。車(シャシー)にはそれぞれ砲台の数や、攻撃・防御に役立つ様々な特性が付与されているほか、エンジンCユニット荷台という車を構成する3大要素をユーザーが任意に組み替えることにより理想的な強化を行います。大砲などの装備には「重量」があり、エンジン(動力)の許す範囲において重く強い武器を装着できる一方で、余った動力の枠内に装甲タイルを装備することが出来、このタイルの数が戦車にとってのHPにあたるためより高性能なエンジンを入手することが攻略のカギとなります。

登場人物

主人公をとりまく登場人物たちは、バトルメンバーとしてハンター、メカニック、レスラー、ソルジャー、ナース、ペットなどの職業特性を備え、白兵戦においてもユーザーを強力にサポートします。レベルは最大999まで上げることが出来、周回すると最終的には戦車の戦闘能力を上回るとされています。バトルメンバー以外にも個性的なキャラクターたちが道中で関わることとなり、その性格は荒廃した世界に相応しい“擦れた”人物が多く、未亡人やたかり屋な女性をユーザーの任意で愛人として住まわせることが出来るなど一風変わった設定と自由奔放さがメタルマックスの魅力のひとつとなっています。

メタルマックス4 月光のディーヴァ

基本情報 「メタルマックス4 月光のディーヴァ」
◇ 公式サイト : http://metalmax.info/mm4/
◇ メーカー : 角川ゲームス
◇ ジャンル : 戦車と犬と人間のRPG
◇ 発売日 : 2013年11月7日
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メタルマックス4 月光のディーヴァのユーザー評価

作品の評価はスタッフの視点のみならず、有志の声や、ネット上の評判とも整合性をとりながら取りまとめを行っております。項目ごとに偏りなく網羅的に掲載するよう配慮を致しておりますが、作品によっては少人数で扱うため、別角度でのご意見や追加レビュー等がございましたら是非コメント欄にてお寄せください。また作品には当サイトの他に様々な評価があることにご留意ください。

ポジティブな評価

最初に「メタルマックス4 月光のディーヴァ」の高評価を集約します。

<ゲーム全般の評価>
荒廃した(北斗の拳のような)世界観のオープンワールドを、戦車に乗って自由に旅するRPGです。比較的序盤にもレベルに合わない強敵(賞金首)が現れることもあり、一度撤退してストーリーを進め、後で回収するという遊び方もできます。登場人物たちにユーモアがあり、「古き良き日本のRPG」とする好意的な評価も聞かれました。

<やり込み>
ストーリークリアに要する時間は平均的に60~70時間程度とボリュームがあります。戦車の改造(または超改造)がやり込み要素となり、クリア後にも難易度を上げてひたすらに武装を強化し、またさらに強化された敵キャラクターに挑むユーザーが多く、200時間を超えてなお続けられる中毒性があります。同じ装備にもレア度の評価(☆マーク)に違いがあり、☆の数が増えるほど様々なメリットが得られるためモンスターからのドロップアイテム集めが楽しみのひとつとなります。

<過去作品との比較>
パッケージが個性的なため購入前に懸念するユーザーが多かった様子ですが、内容は“いつものメタルマックス”です。MM2Rのゲームシステムがベースとなり、批判があった「3」における“穴を元に戻せない仕様”が廃止されるなど、遊びやすくシリーズの集大成的な作品となっています。

賛否が分かれた評価要素

以下、「メタルマックス4 月光のディーヴァ」の賛否が分かれた項目を集約します。

<キャラクターデザインとアニメーション>
個性が強いキャラクターデザインが気になる人には気になる様子です。3DS機らしく、オープニングと終盤にアニメーションが挿入され、その内容に関しても賛否の声が聞かれました。また周回する際にアニメーションを繰り返し見ることに対して少し煩わしさを感じるユーザーもいるようです(アニメはスキップ出来ます)。他のゲームと比較してアニメイベントが多いということではありませんが、元々のメタルマックスがシンプル+クールな雰囲気のためファンには冗長に感じられたという形でしょうか。

<DLアイテムの評価>
追加ダウンロードコンテンツが存在し、課金アイテム自体に抵抗を感じる声も聞かれます。これに関しては、製品版自体が完成されたものでプラスアルファを楽しみたい人が購入すれば良いという擁護や、長く遊べるゲームゆえに追加アイテムがあると更に変化をつけて楽しめるとする評価も出ています。

DLコンテンツの詳細は公式サイトから確認できます→メタルマックス4月光のディーヴァ スペシャルインフォメーション(外部リンク)

「メタルマックス4 月光のディーヴァ」ゲーム紹介動画

◆紹介映像

youtubeアカウント ebtvjp が配信する公式プロモーション映像です。- 【3DS】メタルマックス4 月光のディーヴァ ゲーム紹介映像

youtubeサイト : https://youtu.be/MsYn4ZP9h20

同じくyoutubeアカウント ebtvjp が配信するプロモーション映像です。- 【MM4】「週刊メタルマックス」 第1回目

youtubeサイト : https://youtu.be/B1y_77QkyA0

編集部後記、こぼれ話

メタルマックスは熱狂的なファンが多いことで知られるゲームです。1作目からゲームデザインを担当した宮岡寛氏は、ドラクエシリーズのロト3部作(Ⅰ~Ⅲ)の制作に参加しており、独立後にまさにドラクエへの対抗としてメタルマックスシリーズを立ち上げたのだそうです(当時のキャッチフレーズは「竜退治はもう飽きた」)。骨太のゲームシステムとユーモア溢れる世界観は折り紙つきで、経験したことのないユーザーの方にはぜひ、当編集部からもお勧めしたいソフトです。

要するにどんなゲームか

システム面は王道のRPGです。戦車のカスタマイズが夢中になります。

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