【紹介と評価】信長の野望(3DS)

信長の野望 3DS

信長の野望3DSとは、2013年にコーエーテクモゲームスから発売されたニンテンドー3DS用の歴史シミュレーションゲームで、DS版信長の野望2(2008)の移植作品です。ゲームの設計は、90年代に発売され数々のリメイクが行われたシリーズの人気タイトル「信長の野望 武将風雲録」をベースとしています。

舞台は16世紀日本の戦国~安土桃山時代。プレイヤーはスタートする年号(シナリオ)とプレイする大名家を選択してゲームを開始し、内政や外交、合戦を繰り返して全国統一を目指します。信長の野望3DSには政治力、戦闘力などの能力が割り振られた約650人の戦国武将が収録され、有能な配下を従えることでシナリオを有利に進めることが出来ます。

信長の野望(3DS)の主な仕様

信長の野望3DS

画像引用:信長の野望3DS公式サイトhttps://www.gamecity.ne.jp/nobunaga/n3ds/

シナリオ

通常シナリオとして、戦国の動乱(1555年)、飛躍の時(1561年)、天下布武(1567年)、信長包囲網(1571年)、手取川合戦(1577年)、覇王の後継者(1582年)を収録するほか、オリジナルシナリオの群雄集結(1557年/架空の時代設定で、世代をまたいだ主要な戦国武将・大名が同時代に割拠します)、隠しシナリオとして夢幻大転封(1572)、信玄上洛(1573年)、本能寺の変(1582年)などが特定条件下で出現します。またダウンロード配信で追加シナリオを購入できます。

内政と合戦

内政では農・工・商業のほか技術や文化を高めることによって金山の発掘や鉄砲の製造などを行うことが出来、国が潤えばその後の合戦を有利に進められます。合戦は兵を携えた武将ユニットを配置してマス目を移動する戦略シミュレーション。足軽、弓、騎馬隊などの相性のほか、鉄砲隊の「三段構え」など大名家に固有の戦術が用意されダイナミックな合戦を展開します。

武将エディット

100人の新武将を登録可能。また本作では「史実武将編集」機能が搭載され、パラメータを思いのままに変更することが出来ます(特定モードクリアの条件付)。

信長の野望 3DS

基本情報 「信長の野望」
◇ 公式サイト : https://www.gamecity.ne.jp/nobunaga/n3ds/
◇ メーカー : コーエーテクモゲームス
◇ ジャンル : 歴史シミュレーション
◇ 発売日 : 2013年9月19日
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信長の野望(3DS)のユーザー評価

作品の評価はスタッフの視点のみならず、有志の声や、ネット上の評判とも整合性をとりながら取りまとめを行っております。項目ごとに偏りなく網羅的に掲載するよう配慮を致しておりますが、作品によっては少人数で扱うため、別角度でのご意見や追加レビュー等がございましたら是非コメント欄にてお寄せください。また作品には当サイトの他に様々な評価があることにご留意ください。

ポジティブな評価

最初に「信長の野望」の高評価を集約します。

<ゲーム全般の評価>
武将風雲録(1990)のリメイクです。戦術、技法などの新要素が加わり合戦がより戦略的になりました。今作は兵力差で圧倒するだけでなく、不利な戦況でも逆転が可能なゲーム性がオリジナルファンからも評価されています。シンプルかつ奥深く、「古き良き信長シリーズの完成形」というコメントが聞かれました。茶器文化や南蛮貿易、鉄鋼船などの歴史的な事象が反映されているなど、この時代が好きなファンにとって嬉しいポイントが詰まっています。

<難易度>
敵の勢力が交戦的に設計されているため、オリジナル(武将風雲録)と比較し難易度は高めと言われています。箱庭内政に時間をかけると敵が強大になるためクリアまでの道筋を考えてプレイする必要があります。

<DS版との比較>
信長の野望DS2(ニンテンドーDS版)よりグラフィックが綺麗な上位互換といえます。「史実武将編集」機能で各武将の容姿や能力を変更できる点もやりこみ派にとっては楽しみのひとつとなります。

携帯機でサクサク遊べるため中毒性があると言われます。原作が90年代の作品ですので既にゲーム機を手放した人は多く、この作品を遊べるのはDS版と本作(3DS信長の野望)のみとなるため、ファンにとってはマストアイテムといえます。

賛否が分かれた評価要素

以下、「信長の野望3DS」の賛否が分かれた評価を記載します。

<DS版との比較>
内容がDS版(信長の野望DS2)と重複する部分が多く、両方買うかは検討の余地があるかもしれません。グラフィックが綺麗で、武将の数が増え、新シナリオを遊べる、といった新要素への捉え方によって判断が分かれています。

<武将編集>
武将編集機能に関しては、通常モードで1度クリアし配下となった武将と、群雄争覇モード(内政を省き合戦に特化したモード)のミッションで獲得した武将のみが対象となり、初期設定で変更できるわけではありませんので注意が必要です。

<マップ>
全国マップがメインだが、地域マップをメインに据えたほうが臨場感が増すのではないか、という意見が聞かれました。これと合わせて、武将一覧の表示に関しても3DSの画面は小さいため若干の見づらさを感じる声も出ています。

「信長の野望好き」によるレビューを行ったため、その他ゲーム内容に関するネガティブな評価はあまり聞かれませんでした。

「信長の野望」ゲーム紹介動画

◆3DS 『信長の野望』 プロモーション映像

メーカー公式のyoutubeアカウント KOEITECMOofficial が配信するプロモーション映像です。視覚的な部分の紹介と、ゲームモード全般が解説されています(PS3、PSP、3DS共通ムービーのため、一部3DS版に未収録の仕様が含まれます)。

編集部後記、こぼれ話

リメイクの元となった「信長の野望 武将風雲録」は、歴代信長シリーズの中でも特に人気が高い作品といわれ、公式サイトが行った信長30周年アンケート (外部リンク)でもシリーズ第1位を獲得した模様です。

今や世界企業となったコーエーテクモゲームスは、前身の光栄時代から「三国志」や「大航海時代」など歴史を題材とするゲームを多く輩出し、これらの作品がきっかけで歴史に興味を持ったという子供たちも多かったのではないでしょうか。3DSに移植されまた新たな世代に受け継がれていくことは、シリーズファンの大人として大変嬉しく思います(当サイト編集長が好きなゲームです)。

要するにどんなゲームか

信長シリーズ初期の、一番スタンダードな作品です。歴史の勉強になるかも(?)