【紹介と評価】実況パワフルプロ野球2016(PSVita)

実況パワフルプロ野球2016

「実況パワフルプロ野球2016」とは2016年にコナミデジタルエンタテインメントより発売された野球ゲームソフトです。本頁ではPSVita版についての内容紹介と評価などを記載します。1994年から続く代表的な野球ゲーム「パワプロ」の22作目のタイトルで、2016年シーズン開幕時点のデータが収録されています。

プロ野球12球団の選手が実名で登場しペナントレース(リーグ戦)をプレイする「ペナント」モードやシリーズお馴染みの「サクセスモード」(育成モード)のほか、ひとりの選手をデビューから引退まで描く「マイライフ」、高校野球を描く「栄光ナイン」モード、歴代パワプロキャラが集合する大会の「パワフェス」など、野球に関するありとあらゆる遊び方が詰まったファン必須のゲームソフトです。

「実況パワフルプロ野球2016」のゲーム内容

実況パワフルプロ野球2016(PSVita)

画像引用:実況パワフルプロ野球2016公式サイトhttp://www.konami.jp/pawa/2016/index.html

ペナントモード

パワプロのメインともいえるモードです。プレイヤーは12球団から任意に選択したチームを操作してペナントレース、クライマックスシリーズ、日本シリーズを勝ち抜いて優勝を目指します。シーズンは最長30年のプレイが可能で、毎年更新される選手名鑑で軌跡を確認することが出来ます。実在する球団だけでなくオリジナルチームを作成してペナントレースに参加したり、オリジナル選手をドラフト指名することも可能です。

サクセスモードとパワフェス

サクセスはパワプロシリーズ初期から続く人気コーナーのひとつで、オリジナル選手を作成する育成アドベンチャーモードです。「社会人編」「独立リーグ編」「草野球編」の3シナリオが用意され、いずれもプレイヤーはデビュー前のひとりの選手の視点から強化や試合での活躍を行い、一定期間後に迎えるドラフト会議で指名されることを目的とします。作成した選手は対戦モードやペナントレースにオリジナル選手として加入させることが出来ます。また一度作成した選手は「継承選手デッキ」にセットすることで新たに始めるサクセスモードのシナリオ中に登場し、新キャラクターへのアドバイスやチームメートとして試合に出場するなど、プレイヤーを強力にサポートします。

パワフェスとは歴代パワプロのオリジナルキャラクターが勢ぞろいした、育成を兼ねた大会モードです。勝利すると相手キャラクターを自チームで使用可能となり、図鑑No.99までを埋めることもやり込み要素となります。パワフェスで獲得した選手をペナントで使用することも可能です。

マイライフ

マイライフとは、ひとりのプロ野球選手としてデビューから引退までをプレイするモードです。構成は従来のサクセスモードとやや似ていて試合での活躍を目指すほか、チームメイトや監督、他球団の選手やプライベートの人間関係が交差して最長30年(30シーズン)のプロ野球人生を全うします。クリア要件などはとくに定められていませんが、「野球殿堂」入りをすることがひとつの目標となり得ます。

栄光ナイン

監督として高校野球部を操作し、名門校を目指すモードです。プレイ開始時に年代と都道府県を選択すると、各年代のプロ野球選手たちが新入生や対戦相手として登場。自分好みで育て上げて甲子園での活躍を期待します。プレイ期間はとくに定められておらず、3年生が引退しても新1年生が入部するため半永久的に遊ぶことが可能です。

収録選手

2016年シーズンの12球団所属選手のほか、長嶋茂雄氏やダルビッシュ有選手など、かつてNPBに在籍した名選手やMLB挑戦中の一部選手が「OB選手」として実名で登場します。収録選手一覧は公式ページをご参照ください。

外部リンク : 収録選手(実況パワフルプロ野球公式ウェブサイト)

実況パワフルプロ野球2016

基本情報 「実況パワフルプロ野球2016 PSVita版」
◇ 公式サイト : http://www.konami.jp/pawa/2016/index.html
◇ メーカー : コナミデジタルエンタテインメント
◇ ジャンル : 野球ゲーム
◇ 発売日 : 2016年4月28日
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実況パワフルプロ野球2016(PSVita)のユーザー評価

作品の評価はスタッフの視点のみならず、有志の声や、ネット上の評判とも整合性をとりながら取りまとめを行っております。項目ごとに偏りなく網羅的に掲載するよう配慮を致しておりますが、作品によっては少人数で扱うため、別角度でのご意見や追加レビュー等がございましたら是非コメント欄にてお寄せください。また作品には当サイトの他に様々な評価があることにご留意ください。

ポジティブな評価

最初に「実況パワフルプロ野球2016」の高評価を集約します。

<ゲーム全般の評価>
日本の代表的な野球ゲームです。プロ野球シーズンを描いたペナント、マイライフ、アドベンチャーゲーム的な要素があるサクセス育成、パワフェス、高校野球を描いた栄光と、ゲームモードがとにかく多彩でコンシューマーゲームとして考えうる遊び方がすべて詰まっている印象です。とくに2016に関しては「パワフェス」に嵌ったというユーザーが多く、ゲーム性が高いものとして評価されます。今作より、プロ野球シーズンを描いた2モードでは30年分続けることが出来、とにかくボリュームが盛りだくさんです。

賛否が分かれる評価要素

以下、「実況パワフルプロ野球2016」(PSVita版)の賛否が分かれた項目を集約します。(ユーザーの技量や、多彩なゲームモードの遊び方が人によって異なるため様々な評価が聞かれました。)

<難易度の評価>
全体として「投高打低」に調整されています(投手の視点では抑えやすい、打者視点では打ちにくい)。とくに打撃に関して、ホームランを連発して気持ちよくゲームを進めたいユーザーからは「上手くミートできない」ことがストレスに感じられることも。一方で、このくらいの調整のほうがペナントレースを終えたときの数字が「よりリアル」という評価も聞かれ、賛否が分かれました。守備面に関しては、PS4・PS3版(据え置き機)と比較して処理能力の問題からかやや野手の動きが鈍く、瞬時の判断が求められるライナー性の打球処理時において不満とする声が聞かれます。

<パワフェスの評価>
「プロ野球ゲーム」という趣旨からはややおまけ的に感じられる、“パワプロオリジナルキャラクター”たちによる大会と育成を行うモードですが、ゲーム性が非常に高く(ゲームとして面白く)、高評価として推すユーザーが多かったゲームモードです。ただゲームバランスとして、初期チームの能力が低すぎるために改善して欲しいとの声や、特定のシチュエーション(主にプレイヤーが大量リードを奪っているシーン)において敵チームの強度が非常に高くなる演出などに関し不満とする評価も聞かれます。

<マイライフのロード時間>
PSVitaは据え置き機と比較してロード時間が長くなりがちですが、とくに今作における「マイライフ」モードにおいて時間がかかることにネガティブな評価が出ています。

「実況パワフルプロ野球2016」のゲーム紹介動画

◆実況パワフルプロ野球2016 プロモーションムービー

KONAMI公式(メーカー公式youtubeアカウント)が配信する、2016/3/30公開のプロモーションムービーです。各ゲームモードや新要素の説明が6分強の映像で分かり易くまとめられています。

youtubeサイト : https://youtu.be/mneKsJtlDd0

編集部後記、こぼれ話

実況パワフルプロ野球2015の発売が見送られたため、「パワプロ2016」は2年ぶりのタイトルとして発売前から大変期待を寄せられていました。ペナントレースだけでなく、育成や高校野球など、野球に関するあらゆる遊び方が搭載されていますので、とくにSFCやPS1以来ひさしぶりに目にするユーザーの方にとっては、パワプロの発展に目を見張るものがあるかと思います。

コナミは1999年以来日本野球機構(NPB)との間で実名球団を使用できる独占的な契約を締結しているため、プロ野球を題材にしたコンシューマーゲームシリーズは現在のところ「パワプロ」か「プロ野球スピリッツ」かという事情になるかと思います。それ自体に「ゲームの多様性が失われる」として批判的な意見を持つユーザーもいます。一方で、そんな状況でも今作のように考えうる野球遊びのあらゆる提案が盛り込まれることは率直に有り難いと思いますし、今日のゲーム好きのプロ野球ファンにとっては必須アイテムと言って過言でないかと思います。

要するにどんなゲームか

日本の代表的なプロ野球ゲームです。育成や高校野球のモードもあり、かなりのボリュームです。

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