【紹介と評価】剣の街の異邦人~黒の宮殿~(PSVita)

剣の街の異邦人~黒の宮殿~

「剣の街の異邦人~黒の宮殿~ 」とは、2015年にエクスペリエンスよりリリースされたPSVita用ゲームソフトです。ジャンルは3Dダンジョン探索RPG。繰り返し戦闘を行ってレアアイテムをドロップしたり、自身や武具を強化することに重きを置いたいわゆるハクスラ(ハック&スラッシュ)系のゲームです。コアゲーマー向けに設計されているとされ、難易度が高いことでも知られています。

旅客機事故に見舞われた主人公(プレイヤー)は異世界に迷い込み、冒険を繰り広げます。

「剣の街の異邦人~黒の宮殿~」はこんなゲーム

剣の街の異邦人~黒の宮殿~

画像引用:剣の街の異邦人~黒の宮殿~公式サイトhttp://ihoujin.jp/index2.html

ストーリーと世界観

原因不明の旅客機事故により、主人公は謎の異世界に誘われます。目を覚ますと、そこは異種族が住み魔物に脅かされる「剣の街 エスカリオ」。この街では主人公ら現代人こそが異邦人(外国人の意味)です。異邦人はエスカリオの住民たちより身体能力に優れ、程なくして街の救世主としての働きを期待されます。

システム

「剣の街の異邦人」を大きく特徴づける仕様のひとつがキャラクターメイク。最大16人を登録するキャラメイクでは容姿、種族、クラス(職業)といった項目に加え、「才能」と「年齢」を設定します。才能では、武運、豊かな才能、不屈の肉体、宝探しの勘、野生の瞳といった能力の方向付けを行います。年齢は高齢なほどボーナスポイントが高くなる反面、生命点(寿命)が短くなるといった制約があります。どの年齢層でパーティ構成を行うかの戦略性も重要です。

また最大5回まで行える転職では、レベルが半分になるデメリットと引き換えに前のクラスのスキルの一部を引き継ぐことが出来ます。キャラメイクで設定した個性と転職の掛け合わせによる種類はまさに膨大。プレイヤーだけのオリジナルキャラクターで難敵の攻略に挑みます。

剣の街の異邦人~黒の宮殿~

基本情報 「剣の街の異邦人~黒の宮殿~」
◇ 公式サイト : http://ihoujin.jp/index2.html
◇ 発売元 : エクスペリエンス
◇ ジャンル : 3DダンジョンRPG
◇ 発売日 : 2015年1月22日
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ユーザー評価

作品の評価はスタッフの視点のみならず、有志の声や、ネット上の評判とも整合性をとりながら取りまとめを行っております。項目ごとに偏りなく網羅的に掲載するよう配慮を致しておりますが、作品によっては少人数で扱うため、別角度でのご意見や追加レビュー等がございましたら是非コメント欄にてお寄せください。また作品には当サイトの他に様々な評価があることにご留意ください。

<ゲーム全般の評価>
ダークファンタジーの、全般的に硬派な3DダンジョンRPGです。自分で作ったキャラクターを高い自由度で育成できます。攻略の難易度も高いことから大人向けに設計されていると考えられます。アニメボイスや、少年や可愛い女の子キャラクターが必要以上に目立つといったことがなく大人が落ち着いてプレイできる点もファンから評価されています。

<難易度について>
敵キャラクターが強く、ゲーム開始直後から全滅も有り得ます。とくに、戦闘不能のペナルティが大きい(長期間離脱する)仕様が「異邦人」の難易度を高く感じさせます。逆にいえばルールを覚えてこつこつとキャラクターの強化を行えば対応が可能で、「謎解きに迷って攻略が詰まる」タイプのゲームではありません。あまり推奨される方法では無いのかもしれませんが、コマメにセーブしつつ戦闘不能時にリセットをすればペナルティもさほど気にならないでしょう。慎重に歩みを進めれば、ゲームバランス等々は秀逸です。

<ハクスラとしてのやりこみ>
とにかくアイテム収集とパーティ強化がメインです。クリアだけを真っ直ぐに目指すなら所要時間は40-50時間。あとはトロフィーコンプリートと育成にどこまでやるかでプラス20時間~∞。 エンディングが分岐しますので、2周目を遊ぶ動機付けも用意されます。

レアアイテム収集のための待ち伏せシステムについては、人によっては単調に感じられるケースもあり賛否が分かれました。より強い武器を入手して慎重に先に進むという、育成ゲーム好きにお勧めです。

「剣の街の異邦人~黒の宮殿~」紹介動画

◆PlayStation Japan (PlayStation公式アカウント)が配信する「剣の街の異邦人 ~黒の宮殿~ PV 第2弾」。ゲームシステムについて約2分半の映像にまとめられています。

youtubeサイト : https://youtu.be/pZbZdFU0fJw

編集部後記、こぼれ話

「剣の街の異邦人」は、もともとは2014年にXBOX版として制作されたもので、タイトルの副題も「白の王宮」とされました(Win版も同様)。1年後の2015年にPSVita版「黒の宮殿」(本ソフト)がリリースされました。一部モンスターが変更になった点を除き、内容はほぼ同一です。世界観はPC用ゲーム「円卓の生徒」(2010)をベースにしています。PSVitaにおいては、2016年にアップデート版となる「新釈 剣の街の異邦人~黒の宮殿」がリリースされています。

要するにどんなゲームか

歯ごたえのあるハックアンドクラッシュ系の3Dダンジョン探索RPGです。キャラデザインも大人向け。